出勤しよんじゃきんステップアップじゃ

 

 

HOME     目 次

 

 

音声こちらから聞けます。

 

 

 

 

河村教諭が自律神経失調症で、体温調節ができず夏でもジャンパーを着なければならないほど、寒さが命取りになることは、篠崎良治教頭はよく知っていた。

 

 

それなのに、篠崎教頭は

「学年団でどれにというて紙に書いて置いといたらえん。「どれか行って下さい」言うて。日曜日、」

 

 

と伊藤貴仁教諭に言うのである。

 

河村卓哉教諭を潰してしまおうという作戦なのだろう。

 

しかし、このように手下の伊藤貴仁教諭を動かし、自分はあくまで手を染めないのが、篠崎良治教頭のあくどいところである。

 

 

 

 

1月15日の会話

 

篠崎:「面接立っとってください」言うて。言よんじゃけん。

 

本宮:年休取ってないん?

 

篠崎:学年団でどれにというて紙に書いて置いといたらえん。「どれか行って下さい」言うて。日曜日、あるん?香川西とか?

 

貴仁:ある。

 

篠崎:「みんなああやって、行きよんじゃきん、行ってください。」言うて。

 

貴仁:(自分)三島へ行こか?あれ取って明徳。

 

篠崎:平日?

 

貴仁:平日やなぁ。もうほやけんど、日曜にあるのは、香西と高専で、これはもう埋まっとるきん。

 

篠崎:次。次のは? 高専、だれ?

 

貴仁:土曜日はSと○○、

 

篠崎:こないだ、バスたぶん1台だったと思うで。今担任忙しいけん、 のけとったらええん。 「行ってくれ」言うて、「どっちか行ってくれまいか」言うて、

 

貴仁:ほんで高専は、朝確認しに行くだけじゃきん。こりゃあ佐藤。

 

篠崎:ほんなら出勤しよんじゃきんステップアップじゃ。来てもろたらええやな …?… もう終わるのに。

 

貴仁:言うてもええやな。

 

篠崎:ほんでアレが「面接指導、廊下でまた見よってくれまいか」言うて、布団かぶらんと、きちんと見よってくれいうて。布団被るのはならんけんな。あいつ(河村)なあ、こんなにして、こようにして歩きよん(笑い)

 

貴仁:フン …小声で…?

 

篠崎:やったもんぞな。ほじゃけんど1年間通したんじゃけん。先生らあんなこと …?…。

 

貴仁:フン

 

篠崎:なぁ、恥も外聞ものうなったら、何でも言うな。ああいうやっちゃけん、できるんだろうなあ。気分悪いの。ワレのことばっかり通してから。ああいう人間じゃけん、できる…

 

貴仁:…?… ったことないか?

 

石川:確かにな。

 

 

 

 

 

 

 

「その後の教務主任への昇格を狙っているのは、今年度研修主任に身を隠して虎視眈々と構えている伊藤貴仁研修主任である。彼は、昨年度の悪名高き3年学年主任で、篠崎良治教頭の指令の下、あるうつ病教諭を再発させ土居中から追いやった人物である。」